モーニントン半島の先っぽへ ポイントネピアン国立公園

ビクトリア州

モーニントン半島には美しい景色が楽しめる場所がたくさんありますが、その中でも特におすすめしたいのが、ポイントネピアン国立公園 (Point Nepean National Park) です。

© OpenStreetMap contributors

ポイントネピアン国立公園内の入口から半島先端のフォート・ネピアンまでは約5.5km。舗装された道が通っていますが、車の乗り入れができるのは、途中の ガンナーズ・コテージ(Gunners Cottage)までで、それより先は、公園内のシャトルバスを利用するか、徒歩もしくは自転車で周ります。

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ポイントネピアン国立公園で最も景色が素晴らしいのは、先端部のフォート・ネピアン(Fort Nepean)の周辺です。なので、車をガンナーズ・コテージまで乗り入れて、そこからシャトルバスで半島先端のフォート・ネピアンへ向かいましょう。

フォート・ネピアンの展望スポットからの眺め

モーニントン半島の先端付近は陸地が細長〜く伸びているので、ポートフィリップ湾側の海とバス海峡側の海の両方が一度に目に飛び込んできます。

ポートフィリップ湾側の穏やかな海
バス海峡側の荒々しい海

更には、ポートフィリップ湾の入口と対岸のベラリン半島も見渡すことができます。

“The Rip” と呼ばれるポートフィリップ湾の入口は開口部がとても狭く、岩礁などの浅瀬の部分も多いため、海洋の難所として知られる。

遠方には、ベラリン半島のポイント・ロンズデール灯台も見えます。

モーニントン半島の先端部は、第一次世界大戦~第二次世界大戦の頃には、外敵からメルボルンを守るための要塞があった場所。フォート・ネピアン周辺には、その頃の遺構がいくつも残っていて、見学できるようにもなっています。

フォート・ネピアン一帯を散策した後は、再びシャトルバスでガンナーズ・コテージまで戻っても構わないのですが、時間があるなら、フォート・ピアース(Fort Pearce)もしくはシェヴィオット・ヒル(Cheviot Hill)まで歩いて戻ってみましょう。フォート・ネピアン~シェヴィオット・ヒルまでは約2キロ。左手にポートフィリップ湾の穏やかな海、右手にバス海峡の荒々しい海という、美しい景色を見ながら、お散歩感覚で簡単に歩くことができます。

左手にはポートフィリップ湾
右手はバス海峡

この周辺では、道端にエキドナ(ハリモグラ)がよく出没します。

お尻をぷにゅぷにゅとゆすって歩く姿が、めっちゃ可愛いですよ!

シェヴィオット・ヒルのバス停まで歩いたら、ここからシャトルバスに乗ってガンナーズ・コテージまで戻ってもよし、もしくは、もうちょっと歩く時間と体力があるなら、ビーチ・トラックを歩いて、オブザーバトリー経由でガンナーズ・コテージまで戻るのもおすすめです。

ビーチ・トラック (Beach Track) は、シェヴィオット・ヒルのバス停の近くにある The Bend という場所に設置された階段からビーチに降りて、オブザーバトリー・ポイントまで歩くコースです。ただし、残念ながら、今現在(2025年4月)は、浸食で、この階段が使えなくなっている模様。。。

ビーチ・トラック

階段が使えないとビーチに降りることはできないので、その場合は、コールズ・トラック (Coles Track) という陸地に設置されたウォーキングトラックを歩いて、オブザーバトリー・ポイントへ向かいましょう。

コールズ・トラック

ビーチ・トラックもしくはコールズ・トラックを歩いた先にあるオブザーバトリー・ポイント(Observatory Point)は、美しいビーチを一望できるスポットです。

古い桟橋の跡が残るオブザーバトリー・ポイント
オブザーバトリー・ポイントからザ・ベンドまで、美しいビーチが続く

オブザーバトリー・ポイントは、ガンナーズ・コテージのバス停や駐車場からも歩いてすぐなので、シャトルバスで往復される方も、是非オブザーバトリー・ポイントの美しいビーチに立ち寄ってみてくださいね。

さて、オブザーバトリー・ポイント経由でガンナーズ・コテージまで戻ってきたら、停めてあった車に乗って、帰る前に、クアランティーン・ステーション(Quarantine Station)へ立ち寄ってみましょう。

ポイント・ネピアン国立公園のある場所は、かつて、軍の要塞だったと書きましたが、それよりも前の19世紀、ここには検疫所(クアランティーン・ステーション)がありました。当時のメルボルンはゴールドラッシュで、海外からたくさんの人が船で到来。ポートフィリップ湾の入り口にあたるこの場所で検疫が行われていました。

長い船旅の間に伝染病にかかった人たちを収容した病院だった建物が残っていたり、荷物を消毒をする機械などが展示されていたりと、ちょっとした博物館のようになっています。

クアランティーン・ステーションのエリアには、ビジターインフォメーションや、自転車のレンタル(予約要)、貸テント(予約要)などの施設もあります。公園内のシャトルバスもここから発着しているので、もし、往復シャトルバスを利用することが最初から決まっているなら、クアランティーン・ステーションからシャトルバスに乗っても良いでしょう。ただし、帰り道、ガンナーズ・コテージまで歩いたり、オブザーバトリー・ポイントに立ち寄ったりしたいのであれば、上でおすすめしたように、ガンナーズ・コテージからシャトルバスに乗るほうが便利だと思います。

ポイントネピアン国立公園は、メルボルンから公共交通機関(電車+バス)を使って訪れることも不可能ではありません。(ただし、公共交通機関で訪れる場合は、ものすごく時間がかかりますので、できれば、ソレントあたりで1泊されることをおすすめします。)

下に、アクセスやシャトルバス、公園内の情報などをまとめておきましたので、参考にしてください。

ポイントネピアン国立公園へのアクセス

  • メルボルンから車で約1時間半~2時間
  • 公共交通機関を使う場合: メルボルンから電車(フランクストン線)に乗り、Frankston下車(乗車時間約70分)。Frankston から路線バス#788に乗り、Point Nepean National Park Entrance 下車(乗車時間約1時間40分)。バスの本数は非常に少ないので要注意。
    →電車・バスの時刻表はこちらから調べられます
  • ポイントネピアン国立公園への入園は無料。

ポイントネピアン国立公園内のシャトルバス

  • Quarantine Station から半島先端のFort Nepeanの間を、約30分に1本の間隔で巡回。途中、Gunners Cottage、Cheviot Hill、Fort Pearce にも停車。
  • 車で訪れる人は、Quarantine Station もしくは Gunners Cottage まで車を乗り入れて、そこからシャトルバスを利用。
  • 1日に数便だけ、公園入口から発着するシャトルバスもあるので、公共交通機関で訪れる人は、公園入口からシャトルバスを利用すると便利。ただし本数が少ないので要注意。
  • シャトルバスの時刻表はこちら
  • シャトルバスの料金は、2025年4月現在、大人1名 $12(1日乗り放題)。チケットはバスの運転手から購入する(クレジットカードの利用可)。

ポイントネピアン国立公園の情報

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