キンバリー地方の中でも、カナナラ周辺は比較的整備された道路が多いので、2WD車で訪れることができる場所がたくさんあります。でも、4WDの車があれば、行動範囲はさらに広がります。
カナナラ滞在中に、比較的簡単に4WDドライブを楽しめるのが、ウィンダム(Wyndham)の近くにあるキング・リバー・ロード(King River Road)とパリー・クリーク・ロード(Parry Creek Road)です。カナナラからをウィンダムまでの約100kmは舗装された道が続いていますので、カナナラから日帰りでウィンダムとグロッ十を訪れる際に、下でご紹介する2つの4WDドライブルートを加えると、秘境感あふれるアウトバックのドライブを満喫することができるでしょう。
アボリジニの壁画が残るキング・リバー・ロード
ウィンダムの町はずれからキング・リバー・ロード(King River Road)という舗装されていない道を20キロほどドライブすると、Moochalabra Damというダムに到着します。これといって特徴のあるダムではないのですが、この周辺には秘境感あふれるアウトバックらしい景色が広がっています。

そして、このダムの近くにある崖には、アボリジニの壁画が残っているんです。


また、この周辺では、Brolgaと呼ばれる美しい鶴にも遭遇することができました。

テレグラフ・ヒルとパリー・ラグーン自然保護区
ウィンダムの町からグレート・ノーザン・ハイウェイを約15kmほど南下し、そこからパリー・クリーク・ロード(Parry Creek Road)という未舗装の道を6キロほど走ると、テレグラフ・ヒル (Telegraph Hill)という小高い丘に到着します。テレグラフ・ヒルには、20世紀初頭の無線電信所の廃墟が残っています。

そして、この丘からは、パリー・ラグーン自然保護区(Parry Lagoon Natural Reserve)と呼ばれる湿地帯と地平線までひたすら続くアウトバックの景色を一望することができます。

乾燥したアウトバックと水をたたえた湿地帯のコントラストが、なんとも美しい!
テレグラフ・ヒルからの眺望を楽しんだ後は、再び車に乗って、パリー・クリーク・ロードを湿地帯の方向へ向かってドライブ。

舗装されていないガタガタ道を走らせていくと、マルグ・ビラボン(Marlgu Billabong)という沼に到着します。この沼には、ボードウォークと鳥の観察小屋が設置されていて、バード・ウォッチングを楽しめるようになっています。沼の岸辺には、巨大な塩水ワニもいましたよ!!

空には無数の鳥が飛んでいました。このパリー・ラグーン自然保護区は、それほど有名な場所ではないので、観光客も殆どいないのですが、大自然を満喫できる場所としてオススメです!

アウトバックの4WDドライブ
アウトバックの未舗装の道は、天候など様々な条件により、道路のコンディションが頻繁に変化しますので、道路の状態を見極めながら注意深く運転をする必要があります。また、レンタカー会社ごとに運転に関するルール(運転が禁止されている道など)が異なります。利用するレンタカー会社のルールを読んで、きちんと理解しておくようにしましょう。
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